キャッシングは外国人でも契約できますか?
国際化が進み、外国人と結婚している人、友人に外国人がいる人など、以前に比べるとかなり多くなりました。外国人は、キャッシングの契約を日本ですることは可能なのでしょうか?
 

基本的なキャッシングの審査基準として、どこの会社でも最低条件としてあげている大前提のポイントはこの2つです。
 

  • 安定した収入がある
  • 年齢は20歳以上~69歳まで

 

この内容だけを照らし合わせると、審査の対象になっているように感じます。しかし、日本にいる外国人全てが、契約可能な対象にはなっていないようです。
 

どのような外国人がいるかを見てみましょう。
 

  • 日本に旅行に来ている
  • 留学に来ている
  • 日本人と結婚している外国人
  • 仕事を日本でしている
  • 生活拠点が日本にある

 

どこまでの範囲の外国人に契約資格があるのかを検証していきます。
 

1.絶対に必要な書類と権利があります!

 

外国人が日本でキャッシングの契約をするとき、必ず必要な書類があります。「それは、在留カード」と呼ばれるものです。
 

以前は、「外国人登録証」と呼ばれていました。カードの書式が変わり、現在は在留カードに統一されています。
 

①在留カードとはどういうものでしょうか?

 

日本に中長期在留する人に対して、法務省入国管理局が上陸許可や、在留資格の変更許可、在留期間の更新許可などに伴い交付されるカードです。
 

そのため、日本に旅行に来ている外国人は契約の対象外になります。
 

在留カードの発行は90日以上の在留資格がある人が対象になります。また在留カードは常に携帯している必要があり、入国審査官、警察官などから提示を求められた場合には、速やかに提示をする義務があります。
 

このようにして不法入国、不法移民と許可者を区別しているのです。以前の外国人登録証の管理は市町村でしたが、在留カードに変更になってからは、入国管理局が全て管理しています。
 

②キャッシング契約に必要な永住権

 

日本でキャッシング契約をするために、必ず必要と言われるのが「永住権の有無」です。永住権の取得者、永住者は在留カードにその権利が記載されています。
 

名前からイメージもしやすい権利ですが、どのようにすれば永住権は取得できるのでしょうか?

③永住権を取得するには

 

原則として10年以上日本に在留していること。この期間のうち、就労資格又は居住資格をもって引き続き5年以上在留していること。基本的にこの部分が大きな資格のポイントになります。
 

④10年在留に関する特例があります

(1)日本人,永住者及び特別永住者の配偶者の場合,実を伴った婚姻生活が3年以上継続していて、引き続き1年以上日本に在留していること。その実子等の場合は1年以上日本に継続して在留していること。

(2)定住者の在留資格で、5年以上継続して日本に在留していること。

(3)難民の認定を受けた場合、認定後5年以上継続して日本に在留していること。

(4)外交,社会,経済,文化等の分野において日本への貢献があると認められる人で、5年以上日本に在留していること。

引用元:法務省永住許可に関するガイドライン
 

日本で永住権を取得するには、かなり厳しい基準があるのがお分かり頂けるでしょう。
 

10年の在留か、5年の特例のいずれかの条件を満たした人が、キャッシング契約の申し込みができる第一条件をクリアしたことになります。
 

この条件から、留学外国人の場合も契約不可とみなされます。
 

2.日本の契約書を理解できるかがポイント

 

日本のキャッシングを利用するためには、日本語の理解が必要です。永住権は永住するための権利ですが、日本語の理解力までには言及していません。
 

契約事なので、日本語で読み書きができるレベルが求められる可能性もあります。

①理解レベルは各会社の基準によります

 

  • 永住権の取得があれば、他の事項のレベルを求めない会社
  • 日本語で簡単な読み書きができるレベルを求める会社
  • 日本語の契約書を問題なく理解できるレベルを求める会社

 

②なぜ会社ごとに理解レベルが変わるのでしょうか?

 

各会社ごとに、今までの経験則で審査を行います。
 

  • 永住権をもっていれば、契約後未払いになるリスクは少なくなるだろう
  • 通常会話ができれば、氏名、住所くらいの日本語が書ければいいとしよう
  • 契約事だから、契約書を読めるレベルまでの理解力を求めよう

 

③消費者金融は語学レベルを求めない可能性が高い

 

消費者金融は、個人融資の歴史が古く、今までの経験の中に外国人と契約をした例をいくつも持っています。その経験則を元に審査を行っているのです。
 

文章の読み書きが上手にできなくても、日本で働いている外国人の方はたくさんいます。その方たちは日本人とコミュニケーションを取り、日本人の配偶者がいて、日本で生活をしています。
 

日用品の買い物は間違いなく日本円を使っています。日本の物価も熟知しています。そういった部分を考慮して、キャッシングの契約は問題ないだろうという判断をします。
 

消費者金融は、申し込み者の属性をスコアリングして、スコアリングによる融資をします。スコアリングの中に、外国人であるという審査項目もあり、リスクに応じて契約額を決定します。
 

3.外国人はキャッシングを契約できるのでしょうか?

 

永住権を取得していれば、審査は可能と言えます。消費者金融は新規契約の取得に躍起になっています。今であれば、契約可能な確率はかなり高いと言えます。
 

①日本語の読み書きが困難な方は店頭窓口へ

 

消費者金融の店頭窓口は、以前に比べるとかなり減少しました。ほとんどが自動契約機になっています。自動契約機は店頭窓口と同じ審査が可能とされていますが、日本人が申し込みをする場合に限っての話です。
 

申込書の漢字が読めなければ記入もできませんし、住所も漢字で記入しなければいけない場合もあります。店頭窓口であれば、指差し確認で、名前を書く欄を教えてくれたりします。
 

店頭窓口は以前に比べるとかなり減少しています。しかし、大手消費者金融では主要な駅に、店頭窓口が点在しています。日本語の読み書きが不安な方は、店頭窓口がおすすめです。
 

②日本語に自信がある場合は自動契約機で申し込み

 

通常の申し込み方法で問題はないと考えられます。1つだけ注意をしたい点は、国によって氏名が長い場合、ミドルネールがある場合などあります。
 

例えば、イギリスのジョージ王子は、ジョージ・アレクサンダー・ルイ・オブ・ケンブリッジで、日本人のように氏・名だとどこで区切って良いのかわかりにくかったりします。それでも信用情報センターに登録をしないといけません。
 

氏名が長い場合、氏名の登録に時間がかかったり、審査に時間がかかる可能性が十分に考えられます。申し込みの際は時間に余裕を見て行動をするほうが良いでしょう。
 

4.限度額は小額契約になる可能性が高い!?

 

消費者金融、銀行キャッシングの場合は上限の限度額が300万、500万で広告を表示しています。外国人の場合でも新規契約から大きく限度額を取る事は可能なのでしょうか?
 

①新規限度額は小額になる可能性が高い

 

本人の属性(勤務先会社の規模、勤務期間、借り入れ状況等)で審査は行われますが、外国人の場合、どうしても帰国する可能性がリスクとしてあります。
 

特にアジア系外国人の場合、永住権を取得していても、突然帰国するケースもあります。また既婚者より独身者の方が突然帰国することがあり、そのまま連絡が取れなくなることがあります。
このような理由から、初回契約時は限度額を低く設定される可能性があります。
 

②増額の可能性は十分あります

 

こういったリスクを踏まえて限度額は小額となりますが、取引次第で、増額が可能だったりします。最大で限度額は50万までと考えた方がいいかもしれません。
 

大手企業に勤めている外国人であれば、限度額が200万というような高額で契約が可能なケースもあります。給与の支払いがドル払いである場合は、給与収入として確認ができない可能性もありますので、注意が必要です。
 

5.帰国の際の注意点

 

生涯日本に在住するのであれば、問題はありませんが、帰国する場合、一時帰国する場合もあるかと思います。
 

①帰国の際は清算か入金を知人に依頼しておく

 

一時帰国する外国人でも、半年以上と長期が多く、延滞をさせたままにしておくと、事故情報が発生します。可能であれば、一旦清算をしておくか、知人や家族に入金を依頼しておいた方が無難です。
 

放置したままにしておくと、日本での金融取引が難しくなるのと、督促の連絡が来ますので良い事は一切ありません。海外送金という手段もありますが、手数料がかなり高いです。
 

②入金を頼めない場合の対応

 

利用を誰にも話していない場合や、入金を頼めないケース、清算が難しい場合は、自動送金というサービスを銀行は行っていますので、そちらを利用する方が手数料が安く抑えられます。
 

6.まとめ

 

日本でキャッシングの利用をするためには、永住権の取得が必須になります。取得の条件は厳しく、5年以上日本に居住していることなどが条件になります。
 

①永住権以外の条件について

 

語学レベルや、勤務先情報なども審査に影響を及ぼしますが、そこは気にせず、永住権があれば消費者金融に申し込みをしてみることです。契約が出来る可能性は高いと判断できます。
 

新規契約ができた後は、取引実績により増額などの審査が可能になってきますので、延滞等はせず、実直に取引を継続していけば、限度額が上がったり、場合によっては契約利率が下がってくる可能性もあります。
 

②契約前よりも契約中の方が大切

 

契約前に確認をしておきたいことも多いですが、実は契約中の利用の方が大切です。過剰に融資を受ければ返済が滞ることのリスク、一時帰国する場合の返済不実になるリスクです。
 

金融事故が報告されると、回復するまでに相当の時間を要します。家族に迷惑がかかる可能性もありますので、出国する場合には、返済ができる環境を整えておくことが重要です。